browser icon
You are using an insecure version of your web browser. Please update your browser!
Using an outdated browser makes your computer unsafe. For a safer, faster, more enjoyable user experience, please update your browser today or try a newer browser.

就職先を考える(その6) 残業や休日出勤が多いか(2/2) – 就職先の選び方

logo_iPhone
Posted by on 2013年4月17日

前回は、単純に労働時間と休暇が取れるかについて書きましたが、

時間を資産と見て、これらのことを検討する必要があると私は考えています。

お金を資本と考えている方は多いですが、時間を資本と考えている方は少ないです。

例えば、年収960万円の方がいた場合、
ひと月に稼ぐ金額は80万円です。
1ヶ月の営業日数を20日とすると、
1日でその人が稼ぐ金額は、
80万円÷20日で、4万円となります。
1日の労働時間が8時間だとすると、
時給5,000円となります。

つまり、年収960万円の人の1時間には、
5,000円の価値があるとも言えます。

年収960万円の人が2時間の映画を観る場合、
チケット代自体は1,800円かも知れませんが、
これに5,000円×2時間=1万円の料金が
上乗せされていると考えるべきです。

サラリーマンはこの「時間」を切り売りして
お金を稼いでいるのです。

言い換えれば、自分の存在…「命」を削ってお金を得ています。
極端に薄まっているので、多くの人がその本質を見失っています。
サラリーマンも保険や国債などと同じく、投資したお金と時間に対する
リターンが得られるか、という金融商品としても考えられます。

30年、40年前であれば、大手に就職出来れば雇用は安泰。
業績は右肩上がり。
30年務め上げた報酬として年収の何倍もの退職金。
不動産を購入すれば価値が上がり、
1億円を銀行に預けていれば一年で数百万の金利がもらえる。

30年、40年という時間を投資する金融商品として、
日本のサラリーマンという金融商品は世界でも有数の好条件でした。

今はそうではありません。
会社のために、夜遅くまで働き、時には休日出勤。
家庭を犠牲にして、会社のために何十年と尽くしても、
経営が悪くなったらリストラされる危険性。
平均所得もボーナスも下がり、
60歳で貰えるはずの年金は貰える見込も少なく、
少ない給料で65歳まで働く必要があり、
30年務め上げた報酬として貰える退職金も少なくなっている。
家を買っても買った瞬間に値下がり。
35年ローンを組んでしまっては身動きも取れず。
100万円を銀行に預けても雀の涙ほどの金利しか得られず、
時間外引き出し手数料数回の金額の方が高い。

30年、40年という時間を投資するリスクとして、
日本のサラリーマンという金融商品はこうも条件が悪くなりました。
前置きが長くなりましたが、
それだけ、時間というものに敏感になってほしいということです。

社会人生活の途中で解雇されるリスク、会社が潰れるリスク。
その会社以外でも通用するスキル、転職を出来るスキルは身につけておくべきです。
就職先を決める際は、
時間と一緒に、「スキルやキャリアが上がるか」を検討すると良いです。
若ければ若いだけ、「スキルやキャリアが上がるか」の効果が高くなります。

例えば、工場のライン組立などは、
その企業でしか通用しづらいスキルであり、キャリアが積まれるわけでもないため、
賃金と労働時間はほぼイコール、20代でも60代でもほとんど同じ賃金が適切となります。
かたや、アナウンサーや役者は、有名ディレクターや有名監督の作品であれば、
お金を払ってでも出してもらったほうが良いです。
キャリアが積まれるため、将来に稼げる額の影響が大きいからです。

「やりたい仕事が出来るか」「転職できるスキルが身につくか」といった
トピックで書いた内容と被る部分もありますが、
スキルやキャリアが向上しない仕事を若いうちにやればやるほど、
「自分」という資本に対する投資効率が悪いです。
時間がレバレッジ効果を生むからです。

「若いうちの苦労は買ってでもしろ」というのは、
付加価値の低い下積み仕事をしろというのではなく、
キャリアが上積みされる仕事はお金を払ってでもしろという意味で
捉えたほうが適切かと思います。

Comments are closed.